南礀中題

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有楽町にて開催された大江戸骨董市に赴く。ポストインキュナブラのホラティウス全集の1冊が4.9万円、1523年初版ヨハネ福音書が227万円で販売されていた。真贋不明。いずれにせよ、天日干し状態にされており、最悪の管理体制だった。店の人に由来など問い質そうとしたが、不在。227万円の商品を放っている店主なので、おそらく何を聞いてもわからないだろうと思い立ち去る。

国立博物館に赴き、アラブ展と仁和寺・御室派展鑑賞。どちらも素晴らしかった。

アラブ展では、アラビア半島が肥沃だった旧石器時代から19,20世紀までの尺をとるスケールで、とくに古代南アラビア文字がナバテア文字になっていく過程を碑文とともに実感できるのは感動した。また、オアシスごとの文化の交錯によって生み出されたデザインは特徴的なものばかりでいい経験になった。

仁和寺・御室派は、書画が思ったより多く、後嵯峨天皇の書跡や、空海の細筆による経文など見どころが多かった。また、曼荼羅は趣きがあった。もちろん、いわゆるリアル千手観音もよかったが、仏像に関しては運慶快慶展で満足しきっていたので他はそこまで感動はしなかった。